オススメ新入荷▼ミュージシャン咲人が綴る『擬人化物語』とは?



言葉によって命が吹き込まれた"モノ"たちは、いったい何を語るのか……


V系バンドのナイトメアのギタリストであり、今はソロプロジェクトのJAKIGAN MEISTERとして、歌うことも始めたミュージシャン咲人。
言葉だけでなく、ファッションのデザインや写真展を開催するなど、多方面で活躍しています。

そしてその才能は、物書きへも。

過去に『鈍行いくの? ~五十音の旅~』や『TABISITE』といったエッセイ本も書いていますが、小説なるものは『擬人化物語』のみ。
原宿系ファッション誌『KERA!』の2013年9月号~2015年10月号にて連載されていました。
連載作品28編に加えて、未発表作品2編が収録されたボリューム満天の完全保存版です。




包丁、パーカーの紐、三角コーンなど、日常的に何気なく存在している"モノ"たちが主人公となり、その視点で綴られています。
短編小説でありながらも、それはまるで"モノ"から説かれた自己啓発書。
咲人が綴る人間という器を離れて視る世界は、当たり前だった"モノ"の存在を意識させるだけではありません。
今まで見えていなかった視点に立たせることで、固執してしまった考えを打ち砕き、新たな発想に気づかせてくれます。


例えば、第四化『鏡』が語った一言。

"自分らしさを探すより、自分磨きをしたほうが遥かに効率がいいんじゃないかしら。"

自分を自分で映すことも磨くこともできない「鏡」は、どんな想いを秘めているのか。
今この一文を読んで、そのまま丸のみした人、一旦立ち止まって否定してみた人、何も感じなかった人……いろいろな考えがあると思います。
すべての人に、本誌を手に取って、読んで、確かめてほしいです。
主人公の生き様には、あなたの人生を彩るヒントが隠されています。


また、ファンだけでなく、本好きな人にも手に取っていただきたい一冊でもあるのです。
じつは咲人は読書家でもあり、谷川俊太郎、本多孝好、乙一など、数々の文豪作品が好きだと公言しています。
なかでも村上春樹の文章表現を尊敬しているとか。
オリジナルの中に、隙だからこそ影響を受けた文豪たちのテイストが感じられるため、ストーリーだけでなく、言葉選びに注目しても楽しめます。

それからなんと、写真も撮り下ろしで掲載されており、咲人と主人公が被写体となって、物語を演出しています。
カメラマンは、プライベートでも仲が良い石川信介と西田航。
お互い尊敬している間柄だからこそ引き出せるものがあるのか、主人公によってころころと変わる咲人の表情も嗜みのうちです。


内容が濃い上に、1編は約3ページほどの文字数なのでスキマ時間で読めますし、区切りもつけやすいかと思います!
休憩時間や移動中、夜寝る前にいかがでしょうか。